安全で、わかり易く、使い易い建物を造る

本建物は居住棟2棟、活動・管理棟1棟の3棟で構成される障害者支援施設である。

外観は周辺のまちなみに溶け込むよう、3棟構成にすることに加え、各棟でデザインを変化させることで、建物自体の圧迫感を軽減させるとともに、勾配屋根や落ち着いた色合いを用いて調和を図った。

内部について、建物を居住エリアと活動エリアに棟で明確に分けることで、利用者が移動の過程で昼夜の生活環境の変化を感じられるプランとした。また、居住棟は家庭的で暖かみのある生活空間と利用者の安全面の両立を目指し、クッション性のある床材や物損・自傷を防ぐ為の腰壁・コーナーガードを用い、これらを木目基調でデザインをまとめ、安全・安心な空間を作り上げた。活動棟では各活動室毎に異なるアクセントカラーを用い、創作意欲が高まる内装を施設スタッフと共に作り上げた。

また、活動・管理棟には地域に開かれた施設とするため、地域交流室や多目的ホール等も設置した。